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「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由

「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由

会社でトラブルが発生してしまった

なぜなぜ分析しないと・・・

そのなぜなぜ分析、大丈夫ですか?

会社は人が集まって活動し利益を生む組織です。

会社で仕事をしていれば、ときにはトラブルが発生することもあるでしょう。

トラブルが起これば従業員が調査・対応して解決しますが、その後にしばしば行われるのが

なぜなぜ分析

トラブルの再発を防止する為に行われる分析ですが、

場合によっては要注意です。

何がマズイのか。

そこで今回は「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由について解説します。

書いている人

ITエンジニア。
SE、機械学習エンジニア、データサイエンティストなどの経験がある。
転職経験3回。
ロジカルに考えるのが得意。

記事を読むメリット

「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由がわかり、会社の良し悪しを評価する視点が増える

「なぜなぜ分析」とは

まず「なぜなぜ分析」とは何なのか。

「なぜなぜ分析」は問題に対して「何故起こったのか?」と原因を掘り下げていくことで対策を検討する手法です。

ひとつの原因を思いついたら「その原因は何故起こったのか」とさらに「何故」を繰り返して真因を探るので、深い分析ができるとされています。

なぜなぜ分析(なぜなぜぶんせき、英語:Five whys)とは、ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段である。トヨタ生産方式を構成する代表的な手段の一つである。

なぜなぜ分析 - Wikipedia

便利そうじゃん!

正しく使えばね・・・

「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由

原因を分析して対策を検討する「なぜなぜ分析」。

一見便利そうな「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由、それは最初に述べたように精神論になりがちだからです。

なぜなぜ分析でトラブルの原因となる設備の問題や、業務の流れ上の問題が見つけられれば良いでしょう。

しかし問題が見つからなかったり、コストや政治的理由で問題点を受け入れられなかった場合、人を責めがちになります。

人を原因としてしまったなぜなぜ分析で出てくるのはこうなります。

問題:やらかした
↓
原因:うっかりしていた
↓
対策:しっかりする

極端な書き方をしていますが、「一人で作業していて問題が起こった。今後は二人体制で作業する」とか「チェックがされていなかった。今後はダブルチェックする」というのは「人がうっかりしていた。今後は人がもっと頑張る」でしかありません。

うっかりしてしまう原因、例えば個人個人の負荷が高かったり、チェックしなくても先に進めてしまう仕組みなど、仕組みや体制の問題点から目をそらして作業者個人を責めているにすぎません。

人は柔軟に対応できますが機械のように正確には動けません。

人は失敗するものです。

人を原因とした責任追及をすることの無意味さは過去の記事でも述べています。

人を責めて「ちゃんとしろ」とか言っても意味ないんですよね

正しいなぜなぜ分析

Office Notes Notepad Entrepreneur  - Firmbee / Pixabay

なぜなぜ分析で「従業員がしっかりする。ちゃんとする。」系の精神論になってはいけないということはわかりました。

では正しいなぜなぜ分析とは何なのでしょうか。

正しいなぜなぜ分析は精神論の逆。

人ではなく、仕組みや環境、運用方法の問題点を探ることです。

個人を責めるのではなくトラブルが発生しやすい要因を解き明かす分析が正しいなぜなぜ分析です。

仕組みや環境、運用方法の問題点に目を向けて、根本原因の解決を図るのが大事です。

重要なのは、誰がやったかではなく、なぜ起きたか。個人ではなく、作業環境や運用方法など組織的な問題に目を向けることが重要です。ミスが発生したメカニズムを論理的に解き明かし、根本的な原因の分析に役立てましょう。

「なぜなぜ分析」が、うまくいかないのは「なぜ」?|ものづくりの現場トピックス | キーエンス

仕組みや環境や組織の問題点を見るのが大事なのね

個人を責めるのでは責任を個人に丸投げしているようなものですからね

それでは「改善活動した気持ち」になるだけで根本は何も解決しません

まとめ

今回は「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由について解説しました。

「なぜなぜ分析」を掲げる会社が要注意な理由精神論になりがちだから。

注意ポイントは以下の通り。

注意

  • なぜなぜ分析で作業者の問題にしてしまうと、対策が「しっかりチェックする」のようなふわふわしたものになってしまう
  • なぜなぜ分析では人を責めるのではなく、トラブルが起こりやすくなる環境や運用方法などの組織的な問題点に目を向けるべき

なぜなぜ分析の目的は「根本原因の分析」と「対策の検討」。

そこで個人を責めると対策が「しっかりチェックする」のような評価できないものになりかねません。

本来の使い方は会社の仕組みや運用方法に目を向けて、トラブルが起こりやすい原因を見つけて対処すること。

そこを間違っている会社だとすると、問題解決力の低い会社の可能性が高いので、社内で無駄な丸投げやパワハラをされてしまうかもしれないので、避けたほうが良いでしょう。。

会社の組織的な問題に目を向けずに、個人を責めるようなところは危ないですね

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